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仲間からのプレゼント

話しは前後になるが、繋がった頃の自助グループのミーティングを思い出す事が良くある。施設に通い始めて良く耳にした言葉は「過去の仕事に就かない方がいいよ」「古い考えは使わない方がいいよ」「新しい生き方へ変えて行く作業がアル中には必要だよ」・・・いろいろな話は聞くけど頑固として「前の仕事をするんだ」といい続けていた自分だった。ミーティングの中で半年間は言い続けていたと思う。しかし、無意識の内に過去の仕事の話しはしていない自分に変化があったことに気づく。そして、仲間の話しが聞けるようになり自分の事も正直に話せるようになって来た。それまでは「恥ずかしい・みっともない・どう思われるんだろう」と云う変なプライドがあったのかも知れない。少しずつ仲間意識が湧いて来た。AAメンバー・他施設・施設の仲間との距離が近くなって来てミーティング前後の余暇時間は楽しく、雑談の中で沢山のいい物を戴いた。先行く仲間・後から来る仲間からのメッセージを、目で、耳で、言葉で戴いた贈り物は計り知れないと思う。「二つのものを見分ける賢さ※」をこれからもしっかり学んで行こうと決心した時期だった。「終了して行く仲間」「途中下車する仲間」「病院へ戻る仲間」他色々な面でのメッセージを貰った時期でもあった。

※AAで使われている「平安の祈り」(神学者ニーバーの言葉)より。
   神さま私にお与えください
   自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを
   変えられるものは変えていく勇気を
   そして二つのものを見分ける賢さを

次回 「回復へ向けて行動」

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