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酒の匂いを嗅ぐのもイヤになるほどの4日酔い(?)を経験して、「もう二度と酒なんか飲まない!」と誓ったはずだったのですが、二十歳を過ぎた頃の私はたまには親戚や友人たちと酒の席へ呼ばれる機会もめぐってきて、酒を飲んではみるのですが「ビールは苦い」「ウイスキーも日本酒も臭いをかぐだけでダメ」でした。その後も酒の席ではほんの少し無理して口にする程度の機会飲酒だけでした。

そんな私が大学3年の夏、バスケットボールチームの練習帰りに寄った焼き鳥屋で飲んだ生ビールが、キンキンに冷えていて美味かった!! それだけではなくそこで交わされるサラリーマンの方との大人の会話や二十歳過ぎのヒヨッコの私が目にする年上のOLの女性の素敵なこと、裏家業を知っていそうなお兄さん方、水商売のオネエさん達、まだ街に出始めたばかりの8トラックのカラオケなどなど、夜の大人の世界に引き込まれていくのにそんなに時間はかかりませんでした。

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