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依存病棟・最後の入院

搬送先の埼玉の某病院へ着いたものの、どの様に対応してくれたか全然記憶にはない。
意識が戻った時はベッドに「手・足・身体」を縛られていた自分。部屋中を目で追うが何故ここにいるのか。ここが何処か見当がつかない。紐を取ろうともがいている時看護師さんが来てくれた。まだ朦朧としている中話を聞いてみると、運ばれて3,4日は立つとの事だった。「何月何日か」「何曜日か」「何時か」思い出せない。紐を取り、点滴をしたまま大部屋へ移動する。
閉鎖病棟から依存病棟へ計40日くらい「処置入院」していた中でAAメッセージが1回と施設紹介が1回有り、話しを聞く中でもう1度やってみようと決意。でも住む所がない。スタッフに相談すると山谷マックに連絡を取ってくれるが見学・面談が必要とのことで日程を調整してもらうことになった。2月末に来所して面談の結果いつでもOKとの事だったが、住む所が無いにも関わらず躊躇する自分。団体生活(2,3人部屋)どうしよう?自分に出来るのか?考える事一週間位と思う。処置入院なので退院が迫る。取り敢えず「何とかなるだろう」と言う考えで決意し、3/8(木)に退院して電車に揺られて施設へと向かう。玄関先で施設長が入り口を開けて迎えてくれたのが自分にとって凄く嬉しかった(相手にしてくれる人がいなかった事もあって)です。

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