Mさんの場合を最初から読む
←Mさんの場合(11)へ

グループメンバーになって3ヶ月過ぎた頃、城北地区の2グループ合同セミナーで初めてのスピーカー(イベントで経験の話しを発表する役)をしたの時の事はあまり記憶にはないが、テーマは「原点」。何を話したかは覚えていないが15分間と云う時間が凄く長く感じた事は今でも覚えている。あれからあと数か月で14年を迎えようとしている。何度かのスピーカーを体験して得た事は、自分の経験を正直に話す事。仲間の話しに耳を傾け共感し「仲間意識」を持てる自分になりたいと感じた。すべてが違う生き方の中で同じ病を持つ仲間としてもっと意識を持って飲まない今日一日を継続して行こうと改めて思った時期でもあったと思う。
過去薬を使いお酒を飲み家族、親族、大勢の方々に迷惑、心配を掛けて来たことは何年たっても忘れてはいけない事だとは思うし、「飲まない・使わない」為ににも埋め合わせは必要。元妻、長女、長男へ、時期を見ながら慌てず、焦らず、慎重にしたつもりだったが・・・?9年ぶり家族に会いに行った時は笑顔で気持ち良く出迎えてくれ、一緒に生活していた頃となんら変わらない対応だと自分では感じたが、会話していく中で心の中ではまだ「怒りや憎しみ」等薄れては来ているようだけど一生消えないのだろうと感じた。自分なりに謝罪したつもりだが一、二度謝罪したからといって今までしてきた事は消えない。「自分がやって来た事」「埋め合わせの難しさ」を胸に、これからもステップを使いながら今日一日を大切にして行こうと思う。

次回 仲間から戴いたもの

Mさんの場合(13)へ→