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さいたま県での生活

帰路の新幹線、飲んで気が付けば埼玉県に入っていた。行く当てもなく大宮駅で下車し考えるが思いが浮かばず以前生活していた部屋近くの行きつけだった草加市の健康センターへ向かう。3日間飲んだくれの毎日だったが帯広での知人を思い出す。まず電話するが電話に出ない。取り敢えず現地へ向かう用意をする。
東武線・山手線・西武線と乗り換え、やっとたどり着くが部屋にはいない。お酒を買って玄関前で飲んで帰りを待つ。酔いが回ってウトウト‥‥‥気が付けば相手もかなり出来上がっていたみたいだ。その日は部屋に入るが2人共ダウン・・・翌日仕事の話をし紹介してもらう事になる。夕方相手方宅を訪ねて話を聞くが「違法な仕事」でも一時凌ぎでお願いし翌日から始める。「まず住む所・生活」の資金繰りの為にと危ない橋を歩き続ける日々でした。今度こそは誓って居るもののお酒・薬は手放せていない。「量的」には減少していた。
アパートを借りても「飲む、使う」が止まらない。仕事は辛うじて続いていた。
約数か月働き、お金が貯まると休みがちになってきた。お酒の量も元に戻り前よりもっと考え方・行動がおかしいのが分かる。お金が或る時は「部屋」があるのに飲んで公園、放置車の中等で夜を明かす事が度々あって何度か職質を受けたことがあったが何事もなく終わる。「家があるホームレス」だったが数日後部屋に戻るとドアーが開かない。鍵は一つしかもっていない。「玄関の鍵」なのになぜ?不動産屋に電話すると鍵そっくり替えたとの事。「なんで」と怒る自分。冷静になって考えると家賃の滞納を思い出す。即座に電話するが契約違反との事で追い出される結果となる。又知人の部屋で居候生活が始まる。
次回「内臓に変化」

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