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施設・プログラム終了・就労へ

施設へ入所して1年後、3月半ば過ぎに職員の提案があり、就職活動でハローワークへ通う。検索して面接へ行き、運良く採用して貰う。某郵便局の半日清掃作業である。翌4月1日から仕事を始める。4階建てのエスカレーター付きビル、短時間の1人作業、やる所が多く続くかなと思いながらも自分なりに懸命に「作業」をこなした。午前は郵便局、昼はマックに戻り食事をとり、1階の事務所でのボランティア(献品の仕分け他)等手伝う。半年間この様な状態が続くが、この間に非常勤の話があり9月16日から非常勤スタッフとして「午前郵便局・午後マック」の仕事に携わる事になり今までと立場が違い戸惑いもあったが、初めての事なので見ながら、聞きながらの毎日だった。机の上での作業、入寮者との関わりの中でより多くの事を振り返る事が出来、自分にとって一番の収穫だった。夜は自助グループでのミーティング、某仲間と同部屋での生活が約8か月続いた。そして翌4月1日からスタッフとして新たなスタートをさせて貰った。正直言って共に生活して来た仲間たちに対し「遣り辛い面」も多々あったがその点皆が応援してくれた事を今でも忘れず覚えている。当時の同期の仲間は確か14,5名だったと思うが、現在プログラムから外れて元に戻っている仲間もおり、残念だが本人の選択した事であり仕方ない事だと思う。「人は変えられない」と云うが一人の力ではどうする事も出来ないことを知らされた時期でもあった。

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