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中間施設に通うようになってから、毎日が同じ時間に起きて、だいたい同じ時間に寝るようになりました。一緒に暮らす父も、私が出かけても飲んで帰ってこないことを少し安心してくれているようでした。ただ休みがないプログラムで、家のことはほとんど父が代わりにやってくれていました。
私は施設だけのミーティングから、他施設との分かち合いが始まる2・3廻り(他の施設の利用者と合同で行うミーティング)に出させていただくようになります。当時は男性と同じように、昼食をかきこむようにして食べて横浜、麻布などの会場にでかけたものです。電車の中でも乗り換えが早く済むように仲間に教えて頂いて車両を早めに移動していました。ただ他施設との分かち合いだと勝ち負け精神がむくむくと出てきていました。飲んでいるときの話をちゃんとしてない!飲み方がまだまだ甘い!なんて仲間を裁いていましたね。ひどいときは、完全に仲間に背を向けて外を見たりもしていました。
「あいつは回復していない」「まだまだステップが足りてない」「プログラムを真剣にやってない」
生意気の有頂天。      恥かし話です。
家に帰れば父の世話にどっぷりつかっているくせに、仲間の中では偉そうにしていたんですよね。
ある時に仲間が「飲みたい」みたいな話をしていました。私はすかさず施設のスタッフに「なんとかしてあげなきゃだめなんだ。飲んだらだめになっちゃう。私が、、、、」そこで言われた言葉は「自分の頭のハエも追えないのに人のことまで心配しなくていい」と注意されたのを覚えています。
確かにその通りで、まだまだ自分のことがきちんと出来てなく、アディクション止めたての私であるのに思いあがっていたんですよね。今もその言葉は忘れないようにしています。
謙虚、謙遜、言葉にすると簡単ですが生き方の中では難しいものでした。
頭から冷たい水をあびた感じがして、また改めて自分の回復を目指したプログラムに入りたいと心から反省しました。
プログラムは毎日自分を新しくしてくれると教えて頂きました。気づいたときにそのチャンスを頂けます。痛い思いしながらの進み方ですが、施設での全ての経験が自分の宝になっています。
スポンサーに言っていただいた言葉です。「プログラムを忠実に行っていれば、プログラムが守って下さる」心からそう思えます。