16~18歳はシンナ~を毎日吸っていました。豆腐屋さんと肉屋さんのビニールが良く吸えると訳の分からない知識ばかりあった気がします。当時は付き合っていた彼氏が肉屋の息子で、ビニールには困りませんでした。あの頃新宿のアルタ前のロータリーでは、シンナーを売っている売人の人達が沢山いたものです。午前中から買いに行っていたものです。シンナーを吸い終わると必ずラーメンを食べて、にんにくを山ほど入れたものです。
そして、岩が乗ったような体のだるさでしばらくは寝ていました。家族の言うことは完全に無視して、派手な化粧と派手な服装で夜な夜な出かけていたものです。
ある時、父が仕事でいない昼間に自宅で吸っていたんです。布団の上でビニールを持ち、その上からタオルケットをかけていました。おかしい話ですが、それで自分では大丈夫だと思っていたんですよね。
買い物に出ていた祖母が帰宅すると「くさい、、、くさい、、、」言い始めるのを「うるせえ、そんなに騒ぐほど臭くないだろ。」とにらみつけていました。
どれくらい吸っていたのか、いつの間にか父が帰宅していて、両手で包丁を持って震えながら私に刃を向けて「お前なんか殺して俺も死んでやる」と顔を真っ赤にしていたのです。その父の手を抑えていたのが祖母でした。よだれをたらしながら父に向っていく私に祖母は「謝んなさい。もうしないだろう。」と私に言い、「お前ももうおやめ」と必死に父に言っていたと思います。私はシンナ~が効いていたので恐怖も何も感じなかったです。その後は父にコテンパンに殴られましたが、、、
シンナ~だけでも警察に何度もお世話になっています。何度も何度も繰り返して、まともに生きてい行くことなどは考えたこともなかったです。しばらくして何かの拍子に父に「あの時、お前を殺して俺も死ぬって言ったよね?」と聞いたことがあります。父は「いや、、、次に同じことがあったらどこか知らない場所で死んでくれ。お前みたいなやつは殺す価値もない」と言い切られたことがあります。だからと言ってすぐにシンナ~を止めた訳ではありません。匂いがあるからばれるんだ!と今度は精神薬の乱用がひどくなります。ろれつが回らなくなり、最初は父も変な顔をしていました。私がらりって台所で包丁を何度も床に落とすのを見て「お前また吸ってんのか?」と言ってきましたが、匂いがないものですから「手がすべった」と言い切ってました。よく大きな怪我をしなかったと思います。ひどい日々でした。