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感じたこと・得たもの

自分自身アルコール依存症と宣告され、すぐには受け入れる事も出来ず否定し続けていたが、お酒が止まっていくに連れ精神的・肉体的に楽になって来ることに自分の中で気が付いてくる。その時からか定かではないが「過去の生き方から新しい生き方へ」変えて行こうと思う気持ちは、ミーティングの中・余暇時間に仲間同士の会話の中から戴いたものである。自分はただ仲間の中に居ただけなのに?「止め続けて行きたい」という願いが自分を変えさせてくれたと思う。それまでは「過去の職に」とか「埋め合わせを」とか、焦りばかりで「受け入れる」とかどうでも良かった。又行く宛も無いのに此処から一日でも早く飛び出したいという衝動に駆られていた。先ばかり見て、現実を見ていない自分がいた。今思うと「飲まない酔っ払い」で妄想の世界でさまよっていた自分だった。
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ミーティングでの分かち合いの中で沢山の仲間の話しをを聞き、自分の悲惨な体験を「正直に」話す事で共感した事・感じた事・得たものが沢山あり、今ではお酒を止め続ける道具として分かち合いを使わせて貰っています。
「今日一日」のスタンスの中でお酒を止め続け、何年止めていても季節・天候等により感情のブレ(飲酒欲求)等出て来る時がたまにありますが、その時は「12ステップ」を自分なりに活用し飲まない今日一日が継続されています。「アルコール依存症は完治はないが回復はある」と云われています。その言葉に希望を寄せてチャレンジして来た事が良かったと今は感謝で一杯です。

飲まない日々を継続